息子は赤ちゃんの時から本当にすぐ泣きます。私が立ち上がった、捕まり立ちに失敗して膝をついた時、歩くのに失敗して尻もちをついた時。
生後半年までには、2つ上の姉のスキンシップの荒さを嫌がって、姉が近付くだけで嫌な予感で泣くほどいやな事を見つけるのが上手かったです。
すぐ泣いてしがみついてくる様子や、泣いて嫌がってチャレンジが出来ない息子を見て、何でこれくらいで泣くの?何でなの?となっていました。
けれど、息子のこのような姿が理解できなかったのは、私と息子の価値観が違うから。
分かっているようで分かっていなかった、自分と息子の価値観の違いを改めて見つめ直す事で息子の泣き虫が受入れれるようになりました。
今回は二人目として生まれてきてくれた泣き虫な息子への関わりで感じた事をお話します。
目次
「二人目だから」という理由で逃げていた自分に気付いた
息子が産まれた後の生活は、努力の甲斐あってか娘はニコニコなまま過ごせていましたが、産まれてくる赤ちゃんの事は全く考えてませんでした!
完全に上の子ヒイキですよね。悪気は無かったんです、日々の生活に必死だったんです。
よく泣く子やなぁと思いながら「あまり神経質にならない方がいい」「泣くもんは泣く」のスタイルで考えていました。
赤ちゃんは泣くのが仕事ですもんね。
それに、二人目にもなると余裕がでてくるって聞いた事あるわ。
「赤ちゃんだから」「二人目だから」を何にでも言い訳にして、本当は気になっていた泣き虫な所も上記理由で片付けてしまっていました。
泣き虫を受け入れて気にしないようにしていた自分の態度が、彼の気持ちと向き合っていない事に自覚がなかったのです。
泣いてる事を気にし過ぎるよりゆったり構えた方がいいかもしれないけれど、泣くのを気にしないようにする事ばかりに気を取られていました。
気にしないようにするだけでは彼の泣き虫を認めれていないので結局心の底では受け入れていないのが、私の態度にも現れてきます。
ドンと構えた親心のつもりでしたが「二人目やから」に一度逃げると、日頃から彼の気持ちを軽くみてしまう事に繋がっていました。
“泣き虫は個性”という本当の意味
バンジージャンプしろと言うてる訳ではないんです。自宅のベランダに出したビニールプールにすら大泣きしていつまでも入れないなんてあり?
僕も泣き虫だったので、そんなに責めないであげてほしいです。
私もそう思って臆病な息子を受け入れなければいけないと思って「こんなもんか、これが個性」と納得するように考えるていました。
けれど実際は、泣き付かれて大変で結局息子の姿に納得してないからイライラして大人気ない態度で息子を傷付けてしまいます。
大事な息子を傷付けたい訳じゃないので自分も凄く嫌な気になるのを、色んな場面で繰り返しました。なんとも嫌なモヤモヤ負のループが完成です。
自分がここまでビビってここまで震え上がった事がないので「なんでここまで嫌がるの?腹くくってくれよ」と、とにかく理解が出来ないんです。
ベランダプールという未知な世界にとりあえず入ってみたいタイプ(娘)、未知が怖くて無理なタイプ(息子)、何も考えずに入ってみるタイプ(私)。これが個性。
(ちなみに、夫も未知が怖くて無理なタイプ)
こうやって整理すると息子の気持ちは「未知が怖い」とシンプルなものだと分かるけど、その時の泣き方に気を取られて息子の気持まで気がいかず。
怖くて震え上がりながら大泣きしている息子を「未知が怖いんだな」と落ち着いて意識して見ることで、息子の個性を認めれてイライラは激減しました。
「未知が怖い」という感覚が私にはあまりないから本当に分からないけど、息子の気持ちを具体的に考えたからこそ気持ちに寄り添えるようになりました。
「何でこんなに嫌がるねん」「とりあえずやってみたら良いのに」という息子への気持ちが「どうしたらやってみようと思えるかな」に変わりました。
私と息子の感覚が具体的にどう違うのかをあげてみると息子の泣き虫を個性として受け入れた私の心境の変化には晴々したものがありました。
泣き虫自体を受け入れる事で解決できなかった場合は“なんの気持ちからきてる泣き虫か”を意識してみるとさらに具体的に寄り添えるようになります。
今では、彼が自分の不安と向き合う為のサポートができたらいいなと感じています。
「分からない事もやってみたら案外いけた」というのを日々の中で実感できたら自信に繋がって本人も楽になるのかなと今のところ思っています。
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“本当は気になっていた”事には向き合わないと後悔に繋がる
私は、キャパの狭さであの時の息子と向き合わなかった事は申し訳なかったなと感じるので、気付いた時点で今度こそきちんと向き合いたいです。
子育ては完璧な方がいいとか子どもと向き合うのが正解、とは思いません。好きな仕事に時間を割くのもかっこよくて素敵です。
けれど、一度向き合う事から理由をつけて逃げてしまうと日常的に相手の気持ちを軽く見てしまう行動や態度をとる事に繋がるのだと感じました。
このことから、時々は立ち止まってお互いの気持ちを確認することが必要なのだと思いました。
イライラしたりモヤモヤしたり、そういう感情が芽生える事は自分が気になっている事なので向き合わないと後々の後悔に繋がる可能性がでてきます。
まとめ
泣き虫姿にイライラするということは、泣き虫を起こさせる根本にある息子の気持を否定する事になります。
気持ちとは、心です。心が否定されると自分そのものを否定されているように感じてしまいます。
あのまま息子に向き合わずに育て続けていたら、きっと私のイライラが息子の自信を無くしていただろうなと思います。
私は、後悔の無い子育てをしたいので考え直させてくれた息子には感謝しています。ありがとう。
ありがとうございました。