- この記事を読めば分かる事…不安で自信が無くチャレンジそのものを嫌がる子。どういう気持ちでどう関われば良いのかが分かる。
出来てるのになぜか自信がなくてチャレンジできない
不安が強くなると取り乱す勢いで拒否をする
自信がなく不安な表情をしている我が子、育て方が悪かったのかな…
と、心配になる事はありませんか?
うちの長男もまさに、自信がなくて不安が強いタイプ。
不安スイッチが入ると手に負えません。
どうすれば納得出来るのか、どうすれば安心させてあげられるのか試行錯誤の日々です。
こういうタイプの子にはどう声掛けをすればいいのか、どういう心理状態なのかを日々観察し、勉強もしました。
同じ悩みをもつあなたと情報を共有できたらと思うので記事にしたいと思います。
目次
どうして不安が強く自信がないの?
心配事があると、自信が無くなり不安な表情になって物事に取り組めなくなる。
出来るのに自信がなくてできない。
「大丈夫だよ、できるよ」と伝えても納得できず、不安がとれない。
はい、うちの息子くんです。
もうね、不安不安不安不安不安って顔に書いてあります。
例えば、運動会の踊りめちゃくちゃ張り切っていてやる気満々だったのに、いざ本番になると不安な顔して踊れなくなる。
本人も「僕には踊れないんだ」と言います。
実際そんな事無いんです。
踊れるけど本人が自分には出来ないって思い込んでしまっているんです。
「大丈夫、出来るよ」って励ましても違うようです。
大丈夫だと言われても納得できてない表情や反応。
本人からしたら、こんなに深刻な問題なのに「大丈夫だよ」と言われると無責任な声掛けになるんです。
こういうタイプの子は、とにかく先の不安を考えてしまい自信を無くすタイプなのです。
いうならば、わざわざ不安要素を探し出して勝手に自信を無くしている、そんな感覚です。
不安になるのが好きなんだね〜、なんて言うとそんなつもりがないから怒られるでしょうけど
その感覚が分からない人間からしたら、わざわざ不安になりにいって無類の不安好きにしか見えません。
まぁ、好きで不安になってる訳ではないんですよね。
ではなぜわざわざ先の不安を考えてしまうのか。
それは“自分は非力だ”と無意識に思い込んでるので、この先もずっと危険と隣合わせの中を過ごしていかないといけない。
そんな感覚の中を生きているからです。
自分は“非力”だから自信が無くて不安なんです。
常に危険と隣合わせなのに自分は非力だから強い者の下に付く事で安心が得られます。
強いものって何?筋肉マッチョの人の事?
親、先生、上司、リーダーシップがある同級生など、自分を引っ張って守ってくれる人です。
これらの元にいれば危険から免れて安全がある、そうしてこのタイプの子の安心がうまれます。
本当の安心は自分で作るものなのです。
残念ながらこれは人に言われて分かるものではないので親が言い聞かせようとしない方がいいです。
自分の殻を破るタイミングは自分で見つけなければいけません。
- 自分では乗り越えられない前提で生きているから、頼りに出来る人がいない時に不安になる。
本人は本当はどうしたいのか
ここ凄く大切なポイントです。
不安が先走って自信が無くなってイヤイヤなります。
保育園行かない。
習い事行かない。
お着替えも自分で出来ない。
自分には出来ないんだ!!もう無理なんだ!!
うちの息子はよくこんな絶望的な状態になります。
いや、出来てるんですけどね。
何甘えてるの?それくらい頑張ってよ!ってなるんですが、少しその気持ち抑えてください。
これ本人はどんな気持ちなのかというと
本当は頑張りたい
自分で出来るようになりたい
みんなと同じようにしたい
「でも自分には無理なんだぁぁ(悲劇)」
自分の足でしっかり立つことを本当は誰よりも願っているからこそ、ここまでの不安が押し寄せます。
だから、こんな状態の子に向かって
「大丈夫だよ」「出来てるよ」「次もいけるよ」
なんて励ましは、ただの気休め。
本人は、自分の非力さが絶対的なので自分の何が大丈夫なのか分からない、本人が信用できないのは自分自身なのです。
困ったときに頼りに出来る人がいない、自分は非力なのに一人で解決しないといけない事が凄く不安になるのです。
その為、強い人や一緒に過ごしてくれる仲間と一緒にいると、安心してのびのび過ごす事ができます。
一人では何も出来ないことを分かっているので、誰か頼りに出来る人が欲しいのです。
- 本当はみんなと同じように頑張りたいけど、自分の事が信用できなくて右も左も分からなくなってしまう。
- 非力な自分が一人で過ごす事は無理過ぎる、頼れる人がいる事でこの子らしく過ごせる。
親はどう対応したら良いのか
では、親はどう対応したらいいのでしょうか。
先程も伝えたように「大丈夫だよ」「出来てるよ」などは本人の気持ちに寄り添った言葉掛けにはなりません。
本人が一番信用出来ないのは自分なので、何も大丈夫ではないのです。
また、依存的な態度に感じるので
「そんな事くらい一人でやって」
「それくらい出来なくてどうするの」
頼りにしたい親にこれらを言われると、さらに自信を無くして自分でいることにプレッシャーを感じてしまいます。
親から見離されたと感じる言葉を言われる事は死活問題、不安をさらに悪化させてしまいます。
その為、困ったり頼りたい時に受け入れてくれる相談できると思われる親でありましょう。
一人で生きていけないのでそれを隠さずに人を頼りにできる、それを受け入れてくれる人を自分で見つけて行かなければいけないからです。
そのベースを親子関係でつくってあげる事はこの子にとっては特に重要です。
基本的には割と大人しくて聞き分けも良い、優しいタイプの子です。
自分に自信が無いので、慎重に石橋を叩いてさらに周囲の様子を見ながら渡る、それでおっけいです。
その子の慎重なペースだからこそ、確実な安定したパフォーマンスが出来るのです。
それ以上でもそれ以下でもなく、その子のペースを尊重してあげてください。
本当は頑張りたい、皆のように出来るようになりたい、その気持ちは分かってるよ。
怖くなったときは落ち着いて考えようね。
これは、怒ってるんじゃなてあなたが頑張れる為に言ってる事なんだよ。
私は息子にこれらのことを伝えます。
「大丈夫だよ」「出来てるよ」などを言い聞かせていた時よりはるかに届いています。
不安に向き合う事は大人でも難しいので、すぐに自信がつく訳ではありません。
成功体験として何度も何度も何度も何度も経験して
そして自分で感覚を得る事が大切です。
そうして親は、何度も何度も何度も何度も付き合って見守ってあげるのです。
- 慎重でもちゃんと物事を進めていくから、その子のペースを受け入れてあげる。
- つまづいたときに、頼りにできる人を自分で探して安心できる人間関係をつくれるようなベースを親子関係で意識する。
まとめ
頼りにできる人がいる前提で、安心して自立して過ごせる。
人は一人では生きていけないので、とても賢い判断なのは違いありません。
家族、仲間、恩師、上司や同僚。
大切な人達の為に、誠実に付き合えるので信頼もあります。
その反面、自分への自信のなさから自分以外の者への依存的な行動だと本人が受け入れられるか。
自信の無さからの不安を落ち着いて捉えれる場面にいくつ出会えるか。
親が言い聞かせるのではなく、この子がつまずいた時に前を向けれるように安心できる居場所を整える事にあると思っています。
ありがとうございました。