私は、気が付けば自分の生まれ育った家族を窮屈に感じていました。
大切にしたい、というより大切にしなければいけないと頭で理解している感覚です。
18歳から家を出てもう15年は経っています。
帰っても落ち着く場所ではないから実家に帰りたいと思った事は一度もありません。
家族や兄弟同士で仲が良い人を見たり、実家が落ち着くと言う人を見ると、私に無い感覚なので羨ましくなります。
家族のせいでこうなったとかそういう話ではありません。
家族ありきで自分がいるので、やはり自分から育ちの家を切って考えれるものでもありません。
ありのままの事実を整理することは、自分が抱える問題の解決に繋がります。
今回は、家族に心を開ける感覚が無いまま育つ事で抱える問題を記事にします。
同じ事で悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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目次
家族を大切に思えない自分はおかしいの?
私には、家族を大切に思ったり心が落ち着いたりする感覚がありません。
世間一般をみて家族が大切だという事を改めて気付かされます。
虐待された訳でもない
大金払ってきちんと学校に通わせてもらって
毎日毎日お世話してもらって
本当に親には感謝ですよね。
それなのに、大切に思う感覚が分からない。
私のこの気持ちを知ったら親もがっかりするだろうな、親不孝者でほんと駄目だなと思います。
大人になっても本音が言えず自分を抑えているので窮屈に感じ、当然面白くもない。
大人になっても、まだ思春期なの?と思うこともありました。
結婚して子どもを育てたら親の有難さが分かると聞いていましたり
正直なところあまり分からなくて自分がどんどん悪者になっていきます。
むしろ、子どもってこんなに気になるのに全然興味が無かったんだなーというのが見えてしまいます。
興味を持たれてないと感じてしまうのは、何だか寂しいわね
私の場合、両親は両親なりに一生懸命育ててくれました。
けれども夫婦仲の悪さ、両親の余裕の無さから子どもを見る余裕が無かったように思います。
こんな感じで自分の育った家に対して“落ち着く、楽しい、大切”という気持ちを抱いた記憶がありません。
私のように親不孝な自分に罪悪感を抱いている人も多いのではないかと思います。
両親も悪気は無いし私も今更になって両親に恨みなどありませんが、当時子どもであった私も悪くありません。
ただし“子どもに罪は無い”ので、家族に心を閉ざしてしまう原因はやっぱり親にあったと思います。
その為、両親へこんな気持ちを抱いても仕方なく、心の底で大切だと思えないのは自分だけが原因ではなく、親と自分の関係性からきているもの。
夫婦仲の悪さに巻き込まれていたので、早く離婚すればいいのにと思う事もありました。
世間から聞く話と自分の感覚が違い、なんかおかしいの?と薄々気付いていました。
確かにおかしいのかもしれませんが好きでこうなった訳でもありません。
人付き合いがおかしい
家族と心を通わせてこなかったからなのか、人と関わる時に自分の中で線引をしておかないと不安になります。
これは育ちの中での“無関心”の感覚から、関心を持ちつ持たれつの経験不足からくるしんどさだと思っています。
私が家族に対するイメージは“全員が無関心”です。
どうせ私の意見なんて誰も興味がないし聞いてくれない、否定されて終わる、そんなイメージです。
これは私のイメージなので、父には父の、母には母の、兄には兄の、それぞれが家に持っているイメージは違うと思います。
“自分の意見はどうせ否定さるから”と家族に本音を言うことを否定的に捉えているので自分を出せずに窮屈さを感じていました。
慣れてないから余計に負担に思うって事か、、、
特に中高生の頃は多くの人が特定の人や、グループ内で頼ったり頼られたり仲良くして、そしてそれが心を通わせる事だと思っていました。
それがどうしてもしんどい自分はおかしい。
コミュニケーション能力の低さににコンプレックスを感じていました。
そこでコミュニケーションの努力をしました。
大人になると、学生の頃よりも一人ひとりが個人として動く事も増えます。
それもあり職場の中では問題なく過ごせるようになりましたが、それだけでは自分の中でしっくりきませんでした。
けれどやはり根本的な人間関係は学生の頃と同じでした。
そこで、何が違うのか考えました。
多くの人は“所属する事への安心感や楽しさ”があるようですが私は“所属する事に安心感を求めていない”事に気付きました。
その場では誰とても楽しく過ごせるけど、どこかに所属したいと思わ無いのは子どもの頃から変わりません。
そこにコミュニケーションの仕方に差が出るようでした。
コミュニケーション能力の低さだけでなく、私らしい人との付き合い方があると理解できていなかった事が、しんどくなる原因でした。
具体的な原因が分かると、自分ってちょっとカッコいいところもあるじゃん、ってちょっぴり思えてきました。(一匹狼的な)
人と自分を比べるのではなくて、自分がどうしたいのか心に目を向ける事。
自分らしさを見つけるには、やはり自分と向き合う事だと思います。
なんでだろう?
そう考える事が大切です。
周囲と自分の違いばかり気にした振る舞いだといつまでもコンプレックスに振り回されます。
(周囲のように頼ったり頼られたりできるようになりたい人は、周囲を信じる事に慣れていけば自然とできるようになります)
本当は自分も人と心を通わせたいと思っていたからコンプレックスを感じ、そして自分なりの心の通わせ方を自分らしさとして受け入れました。
それに、無理をしない方が自分の魅力が出てきます。
その証拠に自分らしく人と付き合ってからの方が、人から声をかけてもらえる事が増えました。
世間一般の人付き合いのイメージと違うので確かにおかしいところもあるかもしれませんが、それでも付き合ってくれる人達の事は大切にしたいです。
それでも家族は家族
“自分を抑える”ことで何十年も親子関係を築きました。
家族を大切に思う気持ちを築いていくきっかけもなかったように感じます。
私も今現在、自分が家庭を築く立場です。
自分が我慢があったので子ども達には親の都合で不満や我慢をさせたくない、そういう気持で子育てをしています。
親が関わり方を失敗すると子ども達が私みたいな気持ちを抱いてしまうという危機と常に隣り合わせの感覚があります。
育った環境の感覚は根強く自分の中にあり、そして自分がその価値観の中で一生懸命生活している事を自覚しました。
家庭を築くというのは本当に大変です。
私の両親もまた、自分の価値観の中で一生懸命家庭を築いていたのだろうなと思う事が出来ました。
もっとトラウマになった親を持つ人の話を聞くとやはり心の傷が強く根付いているなと感じます。
実家は田舎なので離れて暮らしているから今は程よい良い関係でいられます。
人から聞く話で遠慮なく家族と付き合える人への羨ましさは消えません。
もう過去の事なのか、今現在の関係も苦しいものなのかで変わってくると思いますがやはり家族は簡単に切れるものではありません。
どんな親でも自分の親なんですよ
親が亡くなった時に後悔が残らないようにしたいです。
今からどう関わるのが良いのかを整理しながら少しずつトラウマと向き合うのが自分の為になると思います。
あの親だから今の自分がある、自分にしか見えない事がある、自分にしかない強みもある
受け入れられた時にこんな風に思える日がくるはずです。
まとめ
仲の良い家族を持つ事が自分に出来るのか
人間関係で自分はおかしいと否定的に捉えたり
そんな問題があるように思います。
家族だからといって全てが許される訳は無く、悪気はなくても取り戻せない傷を付けてしまう可能性がある事を知っているからです。
だからこそ温かい家庭を築きたい
自分らしくいても大丈夫だと受け入れられる自分になりたい
家族や自分と向き合おうと真剣に思えます。
自分の子ども達へは、帰って来た時に安心できる実家でありたいと思いながら日々過ごしています、ありがとうございました。