私達家族には大好きな個人経営の飲食店があります。
結婚する前から通っていてもう10年くらいは経ちますが先日、入店お断りされました。
もうね、めちゃくちゃフラれてしまいました。
あ、今までも迷惑やったんやー、って思いました。
なんしか、めちゃくちゃショックだったんです。
今回は、お店の人に入店拒否されたからこそのピンチをチャンスに変えるべく、入店拒否をされてから得た学びを記事にしたいと思います。
目次
なぜ入店拒否がここまで辛いのか
どうして入店拒否されたのか。
店主「あー…今座敷やってないんです。今は昼は一人でやってるんでね(それだけ発言してドアを閉める)」=店に入ってくるな。
という事になります。
何も聞き返す隙も与えないほどの入店拒否でした。
夫とポカーンとなりました。
状況の整理に一瞬時間とられましたが、とにかく拒否されました。
特にその日は、めちゃくちゃ熱い日。
子どもの習い事の後で自転車で時間潰しながら1時間かけて行きました。
とにかく家族で大好きで、前日から楽しみにしていました。
暑いし疲れてるしヘトヘトでも、大好きなものが待っていると思っていたから乗り越えられました。
とにかくめちゃくちゃ大好きなのね。
今までは店主と奥さんがお店に出ていましたが「今は昼間は一人でやっている」と言っていたので、昼は奥さんがお店を休んでいるようです。
座敷をあけてまで客をとるほど業務に余裕が無いという事ですよね。
それならそれで仕方がないと受け入れます。
けれどもっと言い方があるんじゃない?という所にモヤモヤしていた訳です。
そして、その日は夫とその事についての話題が何度も出るほど二人とも動揺しました。
なぜここまでヘコむのか理由は明確ですね。
大好きだったからここまで衝撃が来た訳です。
いいお店を失った喪失感、店主の態度への不快感と悲しさ。
初めてのお店や、どうでもいいお店にはここまで感じませんもの。
大好きだったのに拒否された、という結果でそのお店との関係は幕を閉じました。
自分達の態度はどうだったか
あんな態度をしたくなる程迷惑なお客だったのか、自分達の態度を振り返りました。
座敷に座って子どもたちはウロウロ動き回る事もなくお行儀は良くしていました。
一人一品ずつ頼んで親と子が共有して食べる事もなく、食べた後の食器はまとめてすぐ帰りました。
私は飲食自営業をしたことがないのでわからないのですが、行儀が悪いお客ではないと思っています。
ただ、私がひとつ気になっていた事もあります。
いつも昼間にお邪魔して、私達が行くと座敷部屋の電気を付けて案内してもらっていました。
子連れには助かりますね。
電気を付ければすぐに使える状態でしたが電気が消してあるから昼間は使わないのか?と思っていました。
座敷を使う事に申し訳無さがありながら“お客だから良い、ささっと食べてささっと帰ろう”と。
家も近くないので月に一回程度。
遠いのにわざわざ食べに通うくらい大好きだったという事を伝えた事もありませんでした。
お店の人はこちらの都合はもちろん知らない。
月に一回近所の家族が食べに来るくらいの認識しか無く、もしかしたら何の印象も無いかもしれません。
それで良かったんです。
あのお店のあの料理が食べれたらそれだけでいい。
そして、本当にそんな態度だからこそ、こんなガッカリした終わり方になったのかもしれません。
こちらばかり親しみを持っていて、お気に入りだから毎月通っていた訳ですが、それだけではお気に入りだと伝わりません。
だから店主があんなあしらい方ができたのだと。
例え接客が下手な人だとしても大切ならもっと違った対応になっていただろうと思います。
10年通った大好きなお店。
お金だけの繋がりしか築こうとしていなかった態度になっていた事に振り返って初めて気付きました。
この入店拒否事件は、もしかしたら100%店側の都合かもしれませんし、こちらがこんなに振り返る必要もないのかもしれません。
けれども、大好きで親しみをもつ気持ちがあったならしっかり伝えた方が良かったな、というのを身を持って学べたのは、こうして振り返ったからです。
「いつも座敷あけてもらってありがとうございます。大好きだから遠くても食べたくて通ってるので嬉しいです」
と伝えた方がこちらもあちらも気分が良かったのかもしれません。
お客様は神様ではない
お店側に「お客様は神様だ」というような(古い?)心得がありますよね。神様と思うくらい感謝して大切に接しましょう、という事。
けれども、お客側がお金を払うから神様だと自分で思うのは違いますよね。神様になりたいなら、提示された金額以上を堂々と払うべきかなと。
ではなぜ、お店側はお客様は神様だと表現するのか。それは、自分達のサービスを支持して欲しいからです。
そしてお客側は、お金を支払ってお店のサービスを受けたいしサービスを手に入れたいからお金を払います。
選ばれたい店側の姿勢が低いので表面だけ見たら自分をお客様だと勘違いしてしまう人もいますが、本当は物々交換で平等な立場なのが分かりますね。
今回の件は、私達がお店でサービスを受けたかった、つまりお金を払いたかったのに払わせて貰えなかった件になります。
金なんていらねーよ、って事か。
お店側にもお客様を選ぶ権利があり、それを建前だけ良い顔するのではなくズバッと切れる店主の態度がもはやカッコいいなとさえ思えます。
大手企業はこのような事は絶対に出来ないでしょうし、個人経営ならではの話ですね。
あともう一つ、娘がまだ2歳の頃タクシーに乗っていました。まだ2歳なので足もチョロチョロ動きます。
タクシーを降りたときに、シートの白の布に娘の靴の汚れがついてしまっていて、運転手さんに「汚れてますね」と言われました。
友人が最後に降りたので「ほんまやねーごめんねー」と謝ってくれたのですが「ごめんねじゃないやろ!」と激怒されるという事もありました。
タクシーの運転手からしたら、大事な商売道具を汚されてこちらの態度が軽いからめちゃくちゃ腹が立ったのだろうと予想できます。
(友人なので責任感も感じてないし余計苛つかれる態度だったのかも)
子どもとのタクシーが慣れてないから配慮が足りず申し訳なかったですが(友人にも)、客だからなんでも許される訳ではないから激怒されたのです。
それ以来、タクシーに乗るときは必ず靴を脱がせるようにしていますが先日こんな事がありました。
「今どきキチンと靴を脱がせる人珍しいよ、助かるわぁ、ありがとう」と言われました。ほんとは知らなかったんやけどね、と思いましたが。
なんと、あの人に激怒されたお陰で次は褒められたのでした。
こちらも気付かない時があるので、靴が気になる運転手さんが脱がせるように伝えてお客が快く引き受ける流れが一番良いと感じますが、世の中そうもいかないのでしょう。
また、企業勤めの人は企業全体の事を考えて我慢しなければいけないことが沢山あるので、客の無礼を許さなければいけない事も多いです。
それは、お客が神様だからではなく企業の一人として個人の感情を我慢している、その人が神様のような人なんだと思います。
個人経営の人は、自分が守らなければいけないので、対応の基準やさじ加減を自分で決める難しさもあるなと思いました。
良質サプリからオーガニック食品、ナチュラルコスメの通販サイトならこちら
まとめ
このように考えたら、お客とお店が平等な立場だと分かるので、店側だからといって変に気負い過ぎたり、客だから偉いのもどちらも勘違いです。
そのつもりはなくても、システム的にそのように錯覚してしまい無意識に態度に出てしまう事が殆どだと思います。
お互いお世話になるのだから、伝え方を工夫してその時をいい時間に出来たらたらいいなと思います。
伝えることの大切さ、伝え方の工夫、きっとこれからも失敗しながら過ごしていくのだと思いますが、自分が変われば人の反応も変わります。
もし、あそこで丁寧な対応で断られていたらこんなに振り返ることも無く過ぎていました。そこは、あの店主へ感謝します。