つい子どもの前で喧嘩してしまう。
子どもに何か悪影響が出てしまうかもしれない。
最近は、子どもに直接暴言・暴力が無くても“両親の喧嘩を見せるのは虐待だ”と言われています。
あなたが子どものころ親の喧嘩を見たり
今親の立場で子どもの前で喧嘩しますか?
私の両親は、私が物心ついた時から家を出る18歳までよく喧嘩をしていたし、巻き添えをくらうこともありました。
幼い頃は夜中両親の喧嘩声で目を覚ましました。
喧嘩声への嫌悪感、早く終わって欲しい思いで布団の中でやり過ごしていました。
それでも時が過ぎていき、親に育ててもらい現在33歳になりました。
正直なところ、両親の喧嘩を見て育ったつと少なからず子どもに悪影響があると実感しています。
先日あった出来事で、親の喧嘩のトラウマについて気付いた事を記事にしていきます。
目次
頭では分かっていても勝手に反応してしまう
夜中、自分の動悸と息切れで目が覚めました。
「あれ?どしたんやろ?」と感じたのと同時に外から人の声がしていました。
怒鳴っているのか遊び声なのかとにかく、男の人の声で騒がしいのです。
喧嘩?鬼ごっこ?と思いながら、心臓もバクバクしながら、そのうち声が遠ざかって行きました。
(後に野次馬していた夫から聞くと、酔っぱらいが大喧嘩して警察も来た騒動だったらしい)
こういう騒動が年に一回くらいあって毎度心臓がバクバクしますが、今回気付いたことがあります。
目が覚めて喧嘩を認識する前に、すでに心臓が反応していたということです。
耳から聞こえた音だけで脳が不安になって身体に現れていたという事ですよね。
(外の声だから自分には関係がないと認識すると少しずつ落ち着きました)
気付かなかったけどこれってトラウマじゃん、てなりました。
保育園で他所のお母さんが子どもを怒っていたり職場で人が怒っている時、夫や友人が子どもを怒る時も心拍数が上がります。
え?自分に全然関係ないじゃん!
怒られているのを見るのが苦手なんですか?
私には関係が無いって分かっているのに構えてしまい、そして不安がっている自分の気持に気付きました。
そして「これは自分には関係ないから大丈夫」と自分に言い聞かせて落ち着かせています。
両親の喧嘩というのは
幼い子どもにとっては自分の居場所が危うくなる、つまり“生命維持の危機”ということになります。
そうなると、私の両親のような慢性的な夫婦喧嘩を見続けるとどうでしょうか。
自分の生命危機を感じるほどのストレスを浴び続ける事になってしまうのです。
自分には関係ないと頭では分かっている。
それでも人が怒っている場面に出くわすと脳が反応して自分も深く構えてしまう。
相手が怒っていると自分が悪いんだとと思ってしまいうまく言葉が出てこない。
こんな性格になっていました。
自分の主張が思うようにできない、つまり生活するのにとっても効率が悪くなります。
不安を抑え込むようになるとどうなるか
ある程度成長すると自分には関係ないと頭では理解するのですが無意識な不安と恐怖は続いています。
母は、大きな喧嘩をしても子ども達(兄と私)はなーんにも気にせずにテレビを見ていた
慣れてしまって何も思ってないんだなと思っていたそう。
けれど、これ両親の喧嘩あるあるで時既に遅し。
不安に蓋をして何も感じないように耐えている状態になっているらしいです。
気持ちを抑え込むことでその場をやりきるしかないので、無関心になる子や頑張って仲裁に入ったりする子もいます。
心に蓋をするのは頭です。
不安というのは“頭の感情”でこれを抑え込んでいたら“心の感情”喜怒哀楽も蓋をする事にもなります。
先程も言いましたがただの不安じゃ無いです。
命の危機を感じる程の不安を抑えるにはかなりのエネルギーなので、かなりの感情を抑えます。
あちゃー、感情を絶つということは、本当の自分の気持が分からないのよね〜。
(賢くなってる!)
そして“怒哀喜楽”の順番で“怒”が出口にあり“楽”が一番奥に眠っているようです。
怒りを開放しないとそれより奥の感情が出てこれないという事です。
“哀”で止まっているなら喜、楽を感じにくい。
私の場合は不安を抑え込んで流していたので怒りの蓋も閉まりっぱなしでした。
仲裁に入るような子の場合は、喧嘩の強い不安を抑えてでも行動する強さがあります。
けれど、不安の耐性が付きすぎて頑張り過ぎる可能性が出てきます。
このように、両親の喧嘩は子どもにとって絶対に良いものではなく、不安に繋がるものです。
その不安は親が思ってる以上に強いもので、抑え込まないとやっていけない程のものだという事です。
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脳が萎縮してしまうとどうなるか
大きなストレスなので、長く続くと脳が萎縮してしまうのは有名な話。
虐待を受けた時と同じ部位が萎縮するので喧嘩を見せるのも虐待だと言われます。
両親の喧嘩の不安と恐怖に対処するため脳の形をかえて対応しようとしているということ。
その代償に子どもの能力が低下するということです。
6~8歳の影響が記憶力とIQが低くなる結果があり、視覚野に影響が出ると物の見え方が不十分になり行動や精神の落ち着きの無さに繋がります。
それと、普通に生きていたら小学校の算数、国語、理科、社会は特に勉強しなくても普通にはできるらしいです。
これらの教科が躓いていたらその分野の性格も躓いているそう。
当時私は国、理、社は普通にできていたのですが算数は脳が混乱して解けませんでした。
(まぁ、それでも全然生きていけますが)
算数の答えを導く過程が全然考えられない
それと自分の言いたいことを道筋たてて説明するのも物凄く下手くそです。
親の喧嘩のせいで私の脳が萎縮して算数が異様に苦手とは言いません。
が、不安を抑え過ぎた結果、自分の気持に蓋をして主張してこなかったので“順序立てて表現する”事が苦手な脳に出来上がっていました。
算数が苦手な子どもは、自分の気持ちを感じて伝えるのが苦手なのではないかと思い色々調べると、やはりそこに繋がるみたいです。
私に脳が萎縮する程ストレスがあったかどうかは分かりません。
けれど、両親の喧嘩が当たり前だと子どもは大きなストレスだというのはお伝えします。
仕事をするようになると“順序立てて考えて表現をする”事は大切なので毎日が訓練になりました。
今でも説明下手は健在です。
子どもの前で喧嘩をしてしまったら
私が子どもの頃の事を思い出してみました。
「びっくりさせてごんね」
「怖い思いさせたね、けど大丈夫だよ」
など、安心できる言葉が欲しかったんだなーと今なら思います。
もし仲裁に入るような子の場合。
「こんなことさせてごめんね、ありがとう」など言われたいなぁと勝手に想像します。
うちは滅多に夫婦喧嘩はしないのですが、何ヶ月か前に子どもたちの前で喧嘩をしてしまいました。
珍しいので間に娘が入ってきました。
「パパとママも喧嘩するんやな(笑)」と。
息子は私が抱っこしていたのですが、喧嘩が始まって構ってもらえないのが分かりYou Tubeを見に行きました。
私の子どもの頃の反応の違いから、親の喧嘩に対しての不安が無いんだな、というのを感じました。
(それでも心に傷がついてしまったかもですが)
子どもの前で喧嘩をしてしまう事が多かったり、不安そうにしていたら安心できる言葉をかけてあげて欲しいです。
あとは、仲直りするところを見せたり、喧嘩の後は仲良くしたりして子どもが安心できるようにするアイディアもネットに載っています。
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まとめ
夫婦喧嘩をするのは仕方がありせん、意見の食い違いでぶつかることはあるのも当然です。
今はラインもあるし手紙もあります。
子どもが寝てから話し合うなど、可能な範囲で子どもの前で喧嘩をするのを避けるように意識してあげましょう。
親の喧嘩は子どもは心配してしまうのです、どうか自分達だけの喧嘩とは思わないであげてください。
ありがとうございました。