人はみんな、自尊心が強い生き物です。
自分を否定されたら凄く腹が立つし傷つきます。
突然ですがもし、自尊心てなに?と聞かれたら答えられますか?
プライドってやつですか?
おしい!プライドと自尊心は似ていて違います。
- プライド…自分の存在価値を人に認めさせる
- 自尊心…自分の存在価値を自分で認められる心
どちらも自分の価値観を大切にしている事は同じ。
誰もが人から認められたいのですが、人が自分を認めるには限界があります。
だから私を含めて多くの人はプライドを高くして自分を守ろうとしているのです。
いわば“自分の価値観を使って自分の価値観を守る”状態になっているのです。
それっていい流れではないですよね。
狭い狭い世界になってしまいますね。
あなたにも自分のプライドが高くなってしまう時があると思います。
私もあります。
では、自分がどんな自分を守ろうとしているのかを具体的に答えられますか?
無意識の価値観を自分で知ることで、自尊心を高めることができます。
自尊心が高まり人の価値観を受け入れれるようになると視野が広がるので、自尊心が満たされます。
今回は、自尊心を高める為に必要な、あなたの無意識の欲求の理解についての記事です。
目次
不安になるとやり過ぎてしまう
人の行動には必ず理由があるんですがそれは“自尊心を満たす”それか“自尊心を守る”ため。
お酒で気分転換をして自尊心を満たす為に呑み
口が臭いと思われたら嫌だから自尊心を守るために歯磨きをします。
生活上で学んで意識的に行動します。
思考や判断などの全ての行動のうち、生活で学んだ意識的な行動は1割しかないそうです。
では、残りの9割は何なのでしょうか?
それは、無意識の価値観です。
無意識の価値観は、あなたの無意識の欲求は何か?に注目すると出てきます。
無意識の欲求とは、物心がつく前から潜在的に染み付いた自分の存在価値です。
- 無意識の価値観=無意識の欲求=自分の存在価値
つまり、自分が自分として安心して生きていく為の価値観です。
あなたは、どういう状況のときに心が満たされて安心できますか?
もしかすると心が満たされて安心できる状況なんて分からない、という人もいるかもしれません。
そんな人は、自分の不安が強くなる時の状況を思い出してみてください。
“不安で不安でいてもたってもいられない”
そんな不安を感じる時はいつもどんな時ですか?
人は自分の存在価値を実感出来ないと不安になり、不安から自分を守る為に行動を起こすのです。
んん?難しくて良く分からないわ?
では、例を出してみますね。
人目を気にし過ぎてしまう人は嫌われたくない馬鹿にされたくない、など理由が人それぞれあります。
自分の存在価値が人目にかかっているから、人目が気になってしまいます。
人の顔色や空気を読むのは得意だけど、深読みし過ぎてしまいます。
これ、人目を気にする人からしたら当たり前の事ですよね。
けれど私からしたら、誰も自分なんて見てないのに何を気にするの?と理解できないんです。
当然のことですが、価値観って凄く違うでしょ?
(私のようなタイプは人目を気にしなさ過ぎてマイペース過ぎてしまう事に注意)
そして、人から嫌われたり馬鹿にされる事が不安過ぎて自分を守ろうとします。
自分の意志とは違う行動(機嫌取りや過度な見栄や嘘)をとってしまい、結果自分で自分の首を締める事になってしまうのです。
不安や不満から自分を守るのは大切な事ですが、やりすぎは自分や人を傷付けてしまうかもしれません。
このように自分の存在価値が実感出来なくて不安を感じると、自尊心を守る為にやり過ぎた行動をしてしまうのです。
やり過ぎ行動パターンから無意識の自尊心を探せる
いつもこういう事やっちゃうな
いつもこういう結果になってしまうな
など薄々気付いてる“いつもやってしまうやらかし行動”から自分の自尊心を探る事ができます。
(なぜ自分はいつもこうなんだろうと感じる行動)
- 相手に尽くし過ぎてしまう
- 自信がなさ過ぎて空回りしてしまう
- 正しさに拘りすぎてしまう
- 心配過ぎて依存的になってしまう
- 失敗を恐れ過ぎていつも一歩ふみだせない
- すぐ攻撃的な態度をとってしまう
- 人目を気にしすぎてしまう
- 良く見られたくてよく嘘をついてしまう
- 人から必要とされた過ぎて振り回されている
などなど、例を出したら切りが無いです。
これらこじらせ行動は、自分の中の不安を埋める事に必死で行動のコントロールができなくなっている状態です。
心が満たされないとどんどん不安が強くなり、自分の行動もエスカレートしていきます。
不安に支配されてる人は何をしでかすか分かりません。
私の場合は、自分が安心して過ごす為に“平和な環境に身を置きたい”という無意識の欲求がある事に気付きました。
自分が安心したいから相手が不満を感じないように思考や判断を合わせることで、平和な環境を求めていました。
自分の気持ちを抑える事は時には大切ですが、私はそれをやり過ぎていたのです。
そして自分の気持ちを抑え過ぎ、大人になった時には下記のような私になっていました。
本当はどう感じてどうしたかったのか分からない
何が好きで何が嫌いなのか分からない
何をやりたくて何はやりたくないのか分からない
え、自分の事なのに何にも分かってないじゃないですか。
自分の意思そのものを相手に合わせていたので、もはや自分なんてどこにもいなかったんです。
私にとっては自分らしく過ごす事より、関わる相手とトラブルなく平和な空気の中で過ごす方が何よりも大切だったからです。
ようは“自分の気持ちを抑えすぎ”なんですが、子供の頃から当たり前にやっていることなので自覚が無いんです。
どうして気付いたかというと、大人になると人に合わせてばかりで自分の考えを主張しないと評価して貰えなくなります。
学生のように、たまたま出会った仲間と課せられた事をイヤイヤでもこなすだけでは通用しない場所でした。
それで、自分を上手く表現できない事でめちゃくちゃ苦労して辛かったので、何年も何年も自問自答しながら過ごしました。
このように自覚は無くても“やりすぎ行動”でいつも同じような失敗やトラブルが出てきていることに注目してください。
自分の不安からなるこじらせ行動から、潜在的で無意識な自尊心=無意識な自分の欲求を考えてみてください。
“こじらせ行動”と向き合うために
いつもやってしまう失敗の積み重ねが、取り返しのつかない大きな失敗に変わるかもしれません。
その前に、薄々気付いている自分のやらかしてしまう原因になる性格と向き合うことが大きな前進となります。
性格というのは、無意識の価値観から作り出されたものとされています。
よく“自分の価値観は思い込み”だと言われますよね。
そもそも、人々は何を思い込んでいるのでしょうか?
それは“自分には価値がない”と思っている事です。
「こうで無ければ自分で自分を認められない」
私の場合は“心が乱れてしまっている自分”の事がどうしても受け入れられません。
平和で穏やかな環境に身を置いて、自分が穏やかに過ごすことが私の無意識な欲求です。
自分の安定や平和を乱すものに不信感を抱きます。
そのため、自分の心が乱れる事が凄く怖いのです。
他の具体例もあげてみます。
“人から嫌がられる自分”が受け入れられない
“無能な自分”が受け入れられない
“必要とされていない自分”が受け入れられない
これらの価値観も私と同じように凄く怖いのです。
人から嫌がられるのが怖いし、無能な自分が怖いし、必要とされない自分が怖い
おさらいです。なぜ怖いのでしょうか?
自分に価値が無くなるから!!
その通り!
ですが、本当にそうですか??
本当にそれらが満たせていないと自分に価値が無いのでしょうか?
私は、人に嫌がられても忘れるし、無能だけど気にしてないし、人から必要とされたいなんて思ったこともありません。
これらの価値観を持つ人の気持ちが分からない私はそんなの誰も気にしないよ、思い込みでしょ。
という感覚になります。
それとは逆に、私の価値観が分からない人からしたら、自分の心が乱れるなんて普通の事でしょ?
という感覚になるでしょう。
そのくらい、自分が信じて生きてきた道は狭いものなのだという事を知ったのは自分と向き合ってから。
自分の価値観があるからこそ良いのですが、自分の価値観に必死になる事ほど勿体ない事も無いな、と感じるようになりました。
自分を含め、殆どの人にそう感じます。
やり過ぎだと気付く為にはまず自分の言動を見つめ直す必要があります。
価値観やプライドでおかしな事になっていると思いながらも自覚がないのは、自分の行動を客観的に見て“やり過ぎ”だと判断できないからです。
そこで、自分の価値観を客観的に見れる方法を紹介します。
私が自分の無意識な欲求“平和でいたい”に気付いたのは人からある心理学を教えて貰ったからです。
簡単ですが一応記事もあります。《✼エニアグラム心理学で人間の無自覚な自尊心が分かる》
自分自身につまづいている感覚がある人は見てみる事をオススメします。
まとめ
自分が安心して過ごす為には、自分の存在価値を自分が認める必要があります。
良い加減のプライドはあなたの魅力です。
行き過ぎたプライドはあなたの価値を下げます。
自尊心が高まることで人の価値観も受け入れれるようになり、視野が広がるのでプライドの加減も上手くなってきます。
ぜひあなたの行動を客観的に捉えて、無意識の価値観を見つめ直す事をオススメします。